月の川を渡る

  • 2016.05.06 Friday
  • 18:18


かぐわしい新緑の季節となりました。
皆さまは息災でお過ごしでしょうか。
龍索堂夫妻は、大地と日月星辰の加護をいただいて、
毎日気楽に過ごしています。


先日、お墓まいりをしてきました。
龍索堂の母方墓所は、愛知県海部郡弥富町にあるんです。
弥富町は、文鳥と金魚の生産量が日本一の町、
いや今は弥富市ですwww。

ここは、大東亜戦争の際、祖父一家の疎開先で、
親しくなった地主さんから墓所を分けてもらったと聞いています。

祖父が亡くなった40年前の昔、
このあたりは金魚の養殖池ばかりで
人家が少なく、はるか彼方の鈴鹿山脈が見えました。

亡き母は龍索堂に何度も言いました。
「このあたりは伊勢湾台風の時に、
ほとんど海水に浸かってしまったので、
それから立て直した家はかならず2階建てにしてあるのよ」
って。
伊勢湾台風から20年ほど経った後でしたので、
まだ大勢の被害死者の記憶があったんでしょうね。

ところが今では、
見渡す限り戸建住宅が建っているので鈴鹿山脈は見えない。
幸いなことに、住宅は2階建てばかりですが・・・。

伊勢湾台風以後、ここに移り住んで来た人たちは、
この地が海抜0メートルだということを知っているんでしょうか?
昭和の三大台風と呼ばれた伊勢湾台風の甚大被害を知っているんでしょうか?


愛知県でも人口が少ない弥富町ですが、
死者・行方不明者322人、全壊・流出戸数771戸の被害でした。

(伊勢湾台風の人的被害は、和歌山県、奈良県、伊勢湾沿岸の三重県、愛知県、日本アルプス寄りの岐阜県を中心に、犠牲者5,098人(死者4,697人・行方不明者401人)・負傷者38,921人。水没地域が完全になくなったのは被災から半年経った翌年3月下旬であった)


 * * *

さいきん熊本地震発生以来、

「2062年から来た未来人」の話をネット上で見かけます。
https://www.facebook.com/notes/masahiro-ace-shimura/2062年から来た未来人が教えてくれたこと/430772757062205/


次に来るのが、なんと今月の5月17日だというのです。
そして次の被害は東南海地震?と言われています。


龍索堂と家族は、名古屋東部の高台に住んでいるから、
それほど心配はないのですが、
親戚は、名古屋南部に住んでいますのでチョット心配・・・。

それよりも、太平洋沿岸部に住んでいる人は、
いったい何処へ逃げれば良いのでしょう?


そういえば、今日の産経ニュースにこんな記事がありました。
2016.5.6 10:00更新
【日本一お金持ちの村】
「中2生全員に米国旅行プレゼント 100歳の祝い金は100万円 独居老人には毎日乳酸菌飲料…」
「他の市町村では考えられないような住民サービスを実現している」
http://www.sankei.com/premium/news/160506/prm1605060019-n2.html
 
ダイヤモンド オンライン
「おカネが溢れていても人口がちっとも増えない!?
日本一の金満自治体、愛知県飛島村が抱える悩み」

http://diamond.jp/articles/-/32813

だが、ちょっとまってほしい。
(どこかの反日本新聞みたいに書いてみましたwww)

その財政的に豊かな村が、
いったいどこにあるのか知っているのか?

木曽三川河口で砂の堆積地帯
大昔は、東海湖の最深部が現在の伊勢湾海底。
その次に深い海底だった場所が
現在の木曽三川、矢作川、豊川。




愛知県 地形・地質 県防災局防災危機管理課
平成23年度〜平成25年度
愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果

震度分布(過去地震最大モデル)


液状化危険度分布(過去地震最大モデル)


※危険度判定には地盤改良等の液状化対策効果は見込んでいない。


高潮浸水想定


これらの地図を見ても分かるように、
愛知県の中でも、特に木曽三川の流域は海抜が低い。
そのため津波や洪水の危険地域です。
そして、川の両岸は砂の堆積地域ですから、
地震が起こったら、液状化現象で地面が大きく揺れます。
だから、そこは愛知県指定の地震津波被害想定地域になっている。

昭和32年に起こった伊勢湾台風の、
甚大被害を被った記憶を持つ高齢者達は、
愛知県西部には望んで住もうとはしません。
だってそこは、わずか数メートルの津波でも被害を受けてしまう
海抜0メートル地帯なんですから。

飛島村がどれほど財政的に豊かで
日本一の金満自治体と誇ったところで、
ひとたび大地震や大津波が起こった時には、
そこで製造をしている企業も大被害を受ける。
ということは、
それ以後数年〜数十年の間は税収が望めない。

それのいったいどこが豊かな土地なのか!?

昔の人は、それを例えて「砂上の楼閣」と呼んだのに。

龍索堂の親戚を含めた名古屋の沿海部に住む方々、
ごめんなさいm(_ _)m


産経ニュースや、ダイヤモンド オンラインの記事を書いた
記者たちの持つ「豊かさのイメージ」は、
いったい何によって裏付けられているのか???

その記事を書いた人は、
本当に飛島村に行ったことがあるのだろうか?
東京の街中のデスクに座って
妄想で記事を書いたのではないのか?

地球規模の何万年という尺度で見れば、
瞬間的なお金持ちの自治体でしかない。

もしそれを知らないで、記事を書いたのならば、
地理学と地震や津波被害の歴史を
少しだけでも学習した方が良いですね。


私たちに分かっていることは、
われわれの祖先である縄文・弥生時代に生きた古代人は、
「奥州一宮塩釜神社のように、
海や川を見下ろす高い場所には住んでも、
標高の低い場所には住まなかった」

という事実です。



これはフロードマップ(潮位地図)を13mにして、
奥州一宮塩釜神社の位置を見たものです。
<http://flood.firetree.net/>

古代に塩釜から上陸した神サマ一行は、
海を上がった小高い山の上に住んだのでした。
(鹽竈神社は、武甕槌命・経津主神が東北を平定した際に、両神を先導した塩土老翁神がこの地に留まり、現地の人々に製塩を教えたことに始まると伝えられる。)

龍索堂が東日本大震災の前年にこの地へ詣でた時、
お宮の周囲を見て直ぐに分かりました。
お宮は小高い山の上にあり、
崖の直ぐ下には船着き場=海があるので、
そこから船で海へ逃げることもできる。
戦略的に優れた場所です。
武甕槌命・経津主神の生きた太古は、
おそらく海岸線がこれに近かったのでしょう。

とはいえ、他の地域に住んでいるから
といって安心はできません。
東京、横浜、大阪、名古屋、福岡、
日本中の主要都市の大半は、
愛知県飛島村と同じように、
大型河川の河口にあって、
埋め立て地域だから
大地震や津波が起こったときには被害が多い。

失礼な言い方に聞こえるかもしれませんが、
「ここに移り住んでから何十年、こんな地震被害や津波被害は初めてだ」
と大災害を被った方々は
思い、
あるいはそう言うかもしれません。

しかしながら、その場所を選んだ判断基準は??

市町村が許可をして不動産業者に開発させた<安心安全な土地>だから?

坪単価が都心部に比べて安かったから?

というのでは、
わたしたちの祖先である
縄文・弥生時代の人々に劣るんじゃないか。
と龍索堂は思うんです。
縄文・弥生時代の古墳は、
(たいていは海や川から少し上がった山や丘の上)
今でも残っている。
また全国にある一宮の多くも。

縄文・弥生時代の人々は、
自分が生きる場所を決めるとき、
市町村の役人や、不動産業者の言うことを鵜呑みにしただろうか?

古代の奥州では、
他所から来た武甕槌命・経津主神は、
その土地のことを詳しく知っている
塩土老翁神の先導があって、
はじめて平定ができたのでした。

龍索堂に塩土老翁神にあたる方はいませんから、
自分が生きる場所を決める為に、
危険か危険でないかを他人任せにすることはできません。

古代人の住んだ場所に学んで、
自分で決める以外に方法はなかった。

その結果、自分や家族が生き残ることができなかったとしても、
自己責任だと思っているのです。


実際のところ、
「2062年から来た未来人」 さんの話が本当でも嘘でもどちらでもかまいません。
私たちは、世界中の10%ともいわれる火山エネルギーの噴出先である
地震・火山・津波列島の上に住んでいることは間違いのない事実ですから。


そして、常に、*天の音律と地の響きに全身を傾けて聞いている必要があります。
(この言葉は佐藤史生さんが「夢見る惑星:1966年」に記した言葉です)




大地震、大津波、山津波、火山噴火、
その時、あれこれ考えてはいけません。

私たちは何もかも置いて、
身ひとつで素早く逃げましょう。

そして、自分に逃げる自信があって、
なおかつ少しでも余裕があるのなら、
周囲の人を助けて一緒に逃げましょう。



以前にも記しましたが、↓を覚えておいてください。
自分の身に迫る危険を察知する「三脈の法」
将来(数時間〜2日内)に自分に降りかかるであろう身の危険を事前に察知する方法です。
http://matome.naver.jp/odai/2136335713309573501



いつもお越しくださる方、
ときどきお越しくださる方、
お越いただいてありがとうございました。



大震災、大津波など大災害で被災された多くの方々。
そして危急存亡の時、
他人を助けるために自らを犠牲にして
月の川を渡られた方々の、献身の勇気を讃え、
光言を唱えると共に冥福を祈念申し上げます。


【ムーンリバー/ アンディ ウィリアムス】






 

スポンサーサイト

  • 2024.03.16 Saturday
  • 18:18
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        

    PR

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << March 2024 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM